偉大なる雲上人

sui曜日 19:30
ikasuiは、性の象徴の街 ミナミにて公家シンジ(qqille)さんが来るのを待っていた。公家シンジさんとは、日本各地でナンパ講習やトークイベントを開催している、言わずと知れたカリスマナンパ講師である。そんな彼に、ikasuiは人生で初めてのナンパ講習をお願いしていた。一体どんな試練が待ち受けているのだろうか。ikasuiは不安を抱えながらも、期待に膀胱を膨らませていた。



人混みの中、一際強烈なオーラを放つ一人の男性の姿が目に留まった。スラッとした細身の体型に、よく似合うジャケット。バッグは持っていないがスカウトっぽさは感じられない。……彼だ。彼に違いない。


ikasuiは破裂しそうな膀胱を抑えながら、その男性に近付いた……。











「シンジさんとナンパして理想の彼女を手に入れる」

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シンジ「やあーイカスイ君ー( ´ ▽ ` )ﾉ」

ikasui「シンジさん！どうもお久しぶりです(｡･ω･｡)」



公家シンジ(31)
ナンパ講師
スト値－、スタイル－


彼の清々しい笑顔により、ikasuiの緊張は一瞬にして和らいだ。彼と会うのはこれで3回目。二人は久々の再会を喜びながら道頓堀を歩き、まずは作戦会議も兼ねて、近くのお好み焼き屋で夕食をとることにした。



お好み焼きをつつきながら色々な話をした。仕事のこと、恋愛のこと、ナンパの仕方、狙う女性の層…。ikasuiとシンジさんは、正反対の人間だった。物事の考え方が全く違っている。でも、それが面白かった。この二人が一緒にナンパをすると、どんな化学反応が起こるのだろうか。


シンジ「今日のナンパ、全く先が見えないんですけどw( * ´ 艸 ` )」

ikasui「全然タイプ違いますもんねw／(^O^)＼」






二人は腹ごしらえを終え、街へと繰り出した。本日の二人の目標はコンビ即。


ikasui「今日は今までの自分のやり方を捨てて、シンジさんのコピーになります！(`･ω･´)」

シンジ「……それどこかで聞いたことある言葉だなぁww( * ´ 艸 ` )」


「彼のコピーとなる」これは、asapenさんがシンジさんの講習を受けた時、その日の目標としていたことだ。

六本木でナンパしながら起業する
「『性とナンパ』のqqilleさんに会ってきた」



二人で話をしながら歩いていると、目の前を一人の女性が通り過ぎた。咄嗟にシンジさんが動き出した。





ikasuiは彼の声掛けを止めようとした。何故なら、ここはひっかけ橋横のTSUTAYA前。警備員が常に見張っている場所だ。しかし、彼の声掛けを止めることは出来ず、彼は警備員に注意されてしまった。二人は、その場で爆笑した。楽しい講習の始まりだった。


シンジ「『さあ、ゲームの始まりだ』とか聞こえて来そうですねw(ﾟωﾟ)」

ikasui「asapenさんww( * ´ 艸 ` )」



二人は、警備員の目を気にしながら声掛けを始めた。シンジさんが3声掛けした後、ikasuiが1声掛けする。講習という名目ではあるが、普通にコンビナンパをしている様な感覚だ。


彼のナンパは、声掛けの時点から凄かった。爽やかで不信感の無い、一風変わったオープナー。オープン率は非常に高く、損切りの判断も早い。その洗練された鮮やかな動きは、本当に見事なものであった。ikasuiは彼の表情や仕草など細部に至るところまで真似をしながらナンパを続けた。






23:00
シンジさんが声を掛けた、高身長で大人っぽい女性二人組をHUBへと連れ出した。彼女達は2時間程和んだ後に帰ってしまったが、彼は終始場の主導権を握り続けていた。女性二人の食い付きも彼。ikasuiは嫉妬を感じながらも、彼の技術につくづく感心していた。

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25:30
商店街に戻ると、人影は殆ど消えていた。流石は平日の深夜、街は完全に死んでいる。


シンジ「今日は即るまで帰りませんよ！(｡ - `ω´-)」

ikasui「はい！絶対やりましょう！(`･ω･´)」





もう、二人の関係は、講習中の講師と受講者という雰囲気ではなくなっていた。互いに「即」という目標に向けて全力で取り組む、二人のナンパ師だった。性とナンパについて渋谷で考えた男と、ミナミでナンパして理想の彼女を手に入れようとしている男。公家suiコンビ。互いが協力して最大限に実力を発揮する為には…。


シンジさんは、「コンビナンパでは男性二人で主導権を握ろうとしてはいけない」と教えてくれた。どちらかがリーダーとなって場の主導権を握り、相方はそれをフォローする関係とすることが鉄則だという。





そうだったのか。考えてみれば、今までコンビナンパで上手くいった時はいつもその関係が形成されていた。あまり主体性の無い人や、ikasuiのことを先輩の様に慕ってくれる人が相方の時に、コンビナンパが成功していた。逆に、主体性の強い人とコンビを組むとikasuiも負けじと主導権を握ろうとする為、男性二人で女性を引っ張っていく形になりがちだった。それが女性に警戒心を与える原因となっていたのだろう。


ikasuiは変に張り切らず、シンジさんに従う後輩キャラを演じることにした。

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26:00
クラブCHEVAL前。これからCHEVALに入ろうとしている二人組の女性に声を掛けた。





シンジさんの打診で、声掛けから1分も経たないうちに連れ出しが確定した。物凄い早さだ。そのまま4人は夜道を歩き、近くの居酒屋へと向かった。



居酒屋に入り、2人用の席に無理矢理4人で座った。席が狭くぎゅうぎゅう詰めで、スキンシップは自然と発生した。そして、1時間ほど和んだ後、シンジさんがikasui邸宅飲み打診をした。


シンジ「ikasui君ちでシャンパン開けようか( ^ω^)」

ikasui「うちはダメですよー(´･д･`｡)」

シンジ「まだ4人で居たい。でも、シャンパンも飲みたい。それならミナミに住んでるikasui君ちしか無いやん(´ー｀*)」

ikasui「いやいや、人が来る準備とかしてないんで…(´･ω･`)」

ika担当「部屋散らかってんの？( * ´ 艸 ` )」

ikasui「うん。陰毛まみれやで(´･_･`)」

ika担当「もう汚いーw(´･д･`｡)」


ikasuiは彼の指示通り、宅飲みを拒否する演技をした。asapenさんで言うところのルーティーン「六本木劇場」。宅飲みに対する警戒心を和らげる為の手法だ。ikasuiは10分間程グダり続けた後、渋々と宅飲みを了承した。すると、それまで宅飲みに反対していた女性達も急にOKを出した。



4人はタクシーに乗り、ikasui大豪邸へと向かった。

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27:30
チン毛とマン毛が散乱した家 ikasui陰毛邸に到着した。


※陰毛密度：320本/㎡


シャンパンを開け、宅飲みを開始した。シンジさん主導の4人トークにより、場の雰囲気はかなり良い感じだ。部屋は少し肌寒いが、エアコンは敢えてつけなかった。寒さを理由に、抱き合ったりベッドに入り易くする為だ。"エアコン完備"が売りのikasui大豪邸だが、それが使用されることは滅多に無い。


ikasui「寒いやろ？これ着て良いよ( ^ω^)」


ikasuiは、ika担当にリラックマの着ぐるみを着せた。するとシンジさんが、クローゼットに掛けてあるもう一つの着ぐるみを指差して言った。


シンジ「あれ？着ぐるみもう一個あるやん。ikasui君も着てよ(ﾟωﾟ)」

ikasui「えー、恥ずかしいですよ(*ノд`*)」

シンジ「いいやん、着てよ。なぁ、ikasui君の着ぐるみ姿見たいよな？( ^ω^)」

シンジさん担当「見たーい。着て着て(｡･ω･｡)」





仕方なくikasuiもリラックマに着替えた。これは恐らく、ikasuiペアの仲が深まる様にとの、シンジさんの気遣いなのだろう。


その後、互いの担当と軽くいちゃつき合っていると、シンジさんがショッピングセパレートを試みた。


シンジ「あ…シャンパンもう無くなったね(´･ω･`)」

ikasui「マジすか。うち今お酒切らしてるんですよ。まだ飲み足りないですねー(´･д･`｡)」

シンジ「じゃあ買い出し行こっか。ikasui君たち着ぐるみやから、俺らで買ってきてあげようよ( ^ω^)」

シンジさん担当「そだね。行こー(｡･ω･｡)」





自然な形でショッピングセパレートが成功した。そうか。ikasuiにも着ぐるみを着せたのは、こうしてセパレートする為でもあったのか。全て彼の計算通りに事は進んでいた。


シンジさんペアが買い出しに行き、部屋には二匹のリラックマが残された。ikasuiはすぐに、甘えさせるルーティーンを使用して彼女と抱き合った。


kumasui「ここ寒いからベッドで冬眠しよ(ﾟωﾟ)」

ika担当「せやねw(｡･_･｡)」





二匹の熊はベッドに入り、キスをした。しかし、胸を触ると彼女は多くのグダを発動した。


ika担当「早い。まだ会ったばっかりやん(｡-_-｡)」

kumasui「早さは関係無いって。俺は、ヤッてる時とか終わった後の雰囲気とかも含めて、全てを見たいんよ。俺と合うのかを確かめたい(`･ω･´)」

ika担当「でも、ヤッたらもう会わんくなるやろ？(´･_･`)」

kumasui「二人の相性が合わんかったらそれまでかもしれんけど、相性が合えばセックスでお互い一気に惹かれ合ったりもするやん(´ー｀*)」

ika担当「そうかもしれんけど……(´･ω･`)」

kumasui「お互いの良いとこも悪いとこも、早めに知っといた方が良いやろ？ 今ヤろうが1ヶ月後にヤろうがセックスの感想は変わらんのやから、それを先延ばしにするメリットは無いよ(｡ - `ω´-)」

ika担当「うん……でも、今日女の子の日やねん(´･_･`)」

kumasui「じゃあバスタオル敷こ。うちのバスタオル テフロン加工やから安心して( ^ω^)」


様々な屁理屈でグダを解放した後、リラックマンコのリラックリを触ると、彼女は敏感に反応した。


ika担当「ふはぁっ……(｡´ o `｡)」


kumasui「うわあああ‼︎＼(´ O ` )」






ika担当「クマッ！！クマァァーッ！！！\(｡´ ○ `｡)/」







交尾を終え、シンジさんにLINEを送った。シンジさん担当は彼氏持ちでかなり堅く、即は無理だったらしい。彼らが部屋に戻ってから4人で少し話をした後、始発電車の時刻となり、彼女達を放流した。

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30:00
朝日が差し込む午前6時のikasui陰毛邸。二人で軽く反省会をした後、彼に本日の講習代金を手渡した。本当に有意義で楽しい一日だった。ナンパでこれ程多くのことを学んだ日が、今までにあっただろうか。イカックマは感謝の気持ちでいっぱいだった。


ikasui「シンジさん、本当にありがとうございました！！(`･ω･´)」

シンジ「いやいやこちらこそ！是非またコンビ組ませて下さい(｡ - `ω´-)」


二人はまた一緒にナンパすることを誓い合い、かたい握手を交わした。






公家シンジさんによるナンパ講習が幕を閉じた。